SEAnews 2004-12-17 ArtNo.34727

【チェンナイ】欧州を拠点にトラクターと工業用ディーゼル・エンジンの製造を手掛けるSame Deutz-Fahr(SDF)の完全出資子会社Same Deutz-Fahr India (P) Ltd(SDFI)は、向こう3年間に60クロー(US$1357万)を追加投資し、タミールナド州Ranipetに設けた工場のトラクター年産能力を現在の1万台から1万5000台に、ディーゼル・エンジンのそれを1万5000台から5万台に拡張する計画だ｡
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが12月15日報じたところによると、これまでインド業務に120クロー(US$2714万)を投資したＳＤＦのMassimo Bordi重役(CEO)は14日記者会見し、以上の消息を語った。それによると、ＳＤＦＩの現在の資本ベースは74クロー(US$1673万)で、事業拡張費用は全て増資により賄う。親会社はまたインドにおけるコンポーネントの購買を拡大する。今年のコンポーネント購買額は100万ユーロ、来年は500万ユーロを見込んでいる。ＳＤＦはインドを拠点に西アジアや他のアジアの新興市場及び成長市場を開拓することを目指している。
ＳＤＦＩのKamal Bali重役(MD)によると、現在トラクター4モデルとエンジン2バージョンの販売を手掛けているが、1年内に別に4種類(35HP/40HP/45HP/55HP)のトラクター新モデルを発売、またより高馬力(最大140HP)のディーゼル・エンジンの製造に乗り出す。これによりインドを輸出拠点にする計画だ｡
インドにおける業界全体の今年のトラクター販売台数は17万5000台と見積もられる。新モデルの追加によりＦＤＦＩの製品ポートフォリオは同市場の73％をカバーすることになる。来年末までに、63馬力と70馬力のエンジンを搭載したトラクターを紹介、大型トラクター市場の開拓に乗り出す。ＳＤＦＩの昨年(2003/1-12)の年商は40クロー(US$905万)だったが、今年はトラクター3000台を販売、年商100クロー(US$2261万)を目指す。来年は黒字達成を期待していると言う。