SEAnews 2004-12-17 ArtNo.34723

【ムンバイ】総合的鉄鋼会社を目指すEssar Steel Ltd(ESL)は、Hygrade Pellets Ltd(HPL)の51％権益とSteel Corporation of Gujarat Ltd(SCGL)の100％権益を、英国企業Stemcorから買い取るため、外貨建て転換社債(FCCB:foreign currency convertible bonds)の発行を通じ5億米ドルを調達する。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、インディアン・エクスプレス、エコノミック・タイムズ、ザ・ヒンドゥーが12月15日報じたところによると、ＥＳＬ取締役会は14日の会議で以上の方針を決めた。ＥＳＬ筋によると、これはペンディングされている株主の承認と評価を可能にする方策でもある。
ＥＳＬが49％出資しているアンドラプラデシュ州Vizag拠点のＨＰＬのペレット年産能力は現在の400万トンから700万トンに拡張される。ＨＰＬはまたチャッティースガル州BailadilaからVizagまで鉄鉱石を輸送するため全長267キロのスラリー(slurry:泥水)パイプラインを敷設する計画だ｡
一方、グジャラート州Hazira拠点のＳＣＧＬは、年産能力120万トンの冷間圧延／亜鉛鍍金プラントの操業を部分的に開始した。
ＦＣＣＢは、何れもモーリシャス拠点のPrime Holdings LtdとAsia Steel Holdings Ltdを通じて発行、それぞれ3億7500万米ドルと1億2500万米ドルを調達する。如何なる種類のＦＣＣＢを発行するかは未定。また買収を予定する両社権益の評価もまだ実行しておらず、したがって具体的買収価格も未定。以上の承認を得る株主総会を何時開くかも未定と言う。