2004-12-17 ArtNo.34717
◆IOC、イランにおけるガス事業にUS$10億投資
【ニューデリー】国営石油会社Indian Oil Corporation (IOC)は、イランのSouth Pars鉱区でガスを探査開発し、液化天然ガス(LNG)に転換した後、インドに輸出するプロジェクトに10億米ドル以上を投資する。
エコノミック・タイムズが12月15日伝えたところによると、IOCのMS Ramachandran会長はこのほど同紙に以上の消息を語った。同氏によると、National Iranian Oil Company(NIOC)との初歩的な話し合いが行われており、IOCは来年2月にガス供給価格を含む提案を行う。
IOCは、探査・生産(E&P)及びLNGプロジェクトに際しては上流部門企業と手を組む計画だ。パートナーの候補にはOil India Ltd(OIL)も含まれる。South Pars鉱区の探査ブロックの1つがIOCに提供される見通しだが、South Pars鉱区はONGC Videsh Ltd (OVL)が20%の権益を握るYadaveran石油鉱区に隣接している。
ガスの探査開発とLNG事業の総投資額は57億米ドルにのぼるものと予想される。IOCは探査開発事業に40%、LNG事業に60%、それぞれ出資する計画で、探査開発事業の残りのシェアはPetroparsが握る。負債自己資本(D/E)比率を2:1とすれば、IOCのこれら2事業への投資額は約10億米ドルになる。D/Eレシオを低くすれば、投資額はさらに拡大する。イランにおけるサービス契約の利益率(RoR)は通常15%ほどで、現在のロンドン銀行間出し手金利(Libor)を配慮すると12%になる。
IOCは少なくとも450万トンのLNGを買い取り、残りの450万トンのマーケッティングに対する第1選択権も認められる。したがって年間900万トンのLNG取引を手掛けることになる。タミールナド州Chennai近郊のEnnoreを新LNGターミナルの候補地として検討していると言う。
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