2004-12-15 ArtNo.34713
◆STT/TMI、Idea Cellular権益買収契約に調印
【ムンバイ】Singapore Technologies Telemedia(STT)/Telekom Malaysia International(TMI)コンソーシアムは、Idea Cellularの47.7%の権益を買収する契約に調印した。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥー、エコノミック・タイムズ、デカン・ヘラルド、ビジネス・スタンダードは12月12/13日、STTとTMIのステートメントを引用し以上のように報じた。それによるとSTTとTMI(Telekom Malaysiaの国際投資子会社)の60:40の合弁に成るコンソーシアムは、およそ3億9000万米ドルでIdea Cellularの同権益を買収する。
Aditya Birlaグループ筋によると、同買収価格を基準にしたIdea Cellularの評価額は8億米ドルを超え、ほぼ業界の評価額と一致している。同額には、Cingular Wirelessが保持するIdeaの32.9%権益買収コストとコンソーシアムによるIdeaへの1億9000万米ドルの新資金注入が含まれる。
これによりAditya BirlaグループのIdea持分は34%から26.3%に、Tata groupのそれは31%から24.7%に、それぞれ縮小する。この他、米国の金融ジャイアンツAIGが、別にIdeaの1.3%の権益を保持している。AIGは当面同権益を維持する方針だ。
取引が2005年第1四半期に完了すると、STT/TMIコンソーシアムはIdeaの最大株主(47.7%)になる。
インドの地元株主は引き続き合計51%の権益を維持するが、Aditya Birla/Tata両グループのIdea権益はポートフォリオ投資と言うことになる。STT/TMIコンソーシアムは将来ある種の条件が満たされた際には、Tata IndustriesとAditya Birlaグループの残りの持分を買い取るオプションを認められている。消息筋によると、その際にはAditya Birlaグループはテレコム・サービスから手を引き、TataグループはCDMAサービスを手掛けるTata Teleservicesの経営に力を集中することになる。観測筋は、「西欧投資家がインド・テレコム市場から撤退し、代わってアジア投資家が参入した」とコメントした。
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