2004-12-10 ArtNo.34673
◆豪州BlueScope Steel、Tata Steelとの合弁希望
【コルカタ】オーストラリアとニュージーランドをベースにする指導的鉄鋼会社、BlueScope Steel Limited(BSSL)は、1億豪ドルを投じてインドに製造拠点を設ける方針を決め、Tata Iron and Steel Company Ltd(Tisco)と合弁交渉を進めている。
ビジネス・スタンダードが12月8日報じたところによると、BSSLのKirby Adams重役(CEO/MD)はこのほど以上の消息を明らかにした。Tisco筋もBSSLと関係交渉を進めていることを確認した。
Adams氏によると、TISCOと50:50の合弁でマハラシュトラ州Pune、タミールナド州Chennai、そしてニューデリーに金属の被覆や塗装を手掛ける施設を設けることを計画、関係事業化調査は2005年5月までに完了する。インド建設業界における被覆鉄鋼製品の新市場と新アプリケーションを開拓するのが狙いで、プネーには標準化された構造物のためのバトラー(BUTLER)製造施設と設計センターが設けられる。同施設は18-24ヶ月以内に稼働し、西部地区の需要に応じる。チェンナイにはロール成形(rollforming)施設が設けられ、ニューデリーではフル・レーンジのライソート(LYSAGHT)製品が製造される。チェンナイとニューデリーの施設は、それぞれ南部と北部の成長地域の需要に応じる。
アジア市場の開拓に際しては、先ずロール成形事業に投資し、十分な需要が創出されたなら、被覆及び塗装に投資範囲を拡大、事業の逆統合化を図る戦略を採用する。
BSSLはまた、インド全国に18のセールス・オフィスを新設、2006年に営業を開始することを目指している。
BSSLは、世界16ヵ国に75の製造拠点を設けており、内アジア太平洋地域には12拠点が存在する。
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