2004-12-10 ArtNo.34672
◆Tata Steel、年産300万トンの新プラント計画
【ジャムシェドプル】Tata Iron and Steel Company Ltd(Tisco)は年産300万トンの総合的鉄鋼プラントの建設に関して某州政府と協議しており、他の州でも別の鉄鋼プラント建設に関する交渉を進めている。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥー、インディアン・エクスプレスが12月9日報じたところによると、TISCOのB. Muthuraman重役(MD)はジャールカンド州Jamshedpurの同社工場に一群の記者を招き以上の消息を語った。それによると、年産300万トンの新プラントは、これ以前に同社が発表した2010年までに設備能力を1500万トンに拡張する計画に含まれていない。新プラントは間もなく着工し、3-4年後の操業開始を目指す。同氏は、計画を迅速に進めると語ったが、州名や投資額を明らかにすることを控えた。
Muthuraman氏によると、ジャムシェドプル工場の設備能力を現在の400万トンから2008年8月までに740万トンに拡張する計画に、シンガポールのNatSteelの200万トンのキャパシティーやオリッサ州における600万トンの新プラント建設計画を加えるなら、2010年までに設備能力1500万トンに拡張すると言う目標を大きく上回ることになる。
インド国内の他、東南アジアや中国の鉄鋼需要は顕著な成長を遂げるものと見られ、Tiscoが保持するコスト競争力、資本構造、地の利を維持できるなら、同社は世界的にも主要な鉄鋼企業になることができる。必要経費の大きな部分は内部資金で賄い、借入は最小限にとどめる。現在Tiscoの借入/自己資本比率は0.3で、今後も同比率を維持もしくはさらに引き下げるよう努める。
この他、Tiscoは東南アジア、中国、西アジア、イランにおける鉄鋼会社買収の機会を探っている。またバングラデシュではガス・ベースの鉄鋼プラントを設ける調査を進める計画で、同国政府と関係協定に調印したと言う。
|