2004-12-08 ArtNo.34659
◆iSoft、海外ヘルスケア市場の開拓に照準を合わせ事業拡張
【コインバトール】ソフトウェア・アプリケーション会社iSoftは、海外ヘルスケア市場の開拓も視野に入れ、タミールナド州Chennai市内の3カ所に設けた施設の規模を拡張する。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが12月6日報じたところによると、国際会計事務所KPMGのヘルスケア部門がスピンオフして発足した、英国拠点のiSoftは、チェンナイを研究開発(R&D)活動のハブにする方針を決め、インフラの整備と技術に1億米ドルを投資する計画だ。
iSoftのArunav Sinhaマネージャー(Corporate Communications)によると、事務所スペースは過去3ヶ月間に2倍の8万平方フィートに拡張された。チェンナイ・センターはヘルスケア製品のコンセプト立案から開発、製造までを手掛ける。
旗艦製品の“Lorenzo”を初めとして、独自開発したり、他社から買収した15の製品を保持するiSoftは、システムよりもヒトに照準を合わせた取り組みを行っている。製品開発に際しては革新を旨とし、システムの構築・実行に際しては顧客とのパートナーシップ醸成に努める。
英国、ドイツ、オーストラリア等、ヘルスケアの近代化を目指す諸国をターゲットに海外市場開拓の機会を探っている。これらの国は米国のように保険医療本位ではなく、患者本位のヘルスケアを志向している。Lorenzoはヘルスケア・プロセスの流れを強化するもので、同社は目下第2版の発売を準備している。
一般市民向けサービスについては、直感的な使用を可能にするデジタル・インターラクティブTVや携帯電話等のマス・ブロードキャスト技術に照準を合わせている。例えば、糖尿病患者が、薬の服用を忘れたり、インシュリンを切らしたりせぬよう、デジタル・インターラクティブ・テレビジョンは警報を発する。
iSoftのインド・スタッフは目下、900人だが、2、3か月以内に1100人に増員すると言う。
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