【ティルヴァナンタプラム】GAIL (India) Ltd はケララ州Kasargod県における石油化学コンプレックス計画の事業化調査と市場調査を依頼するコンサルタントの選考を進めている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが12月3日伝えたところによると、ケララ州工業開発部オフィシャルは以上の消息を語った。それによると、地元のEngineers India Ltd (EIL)やドイツのLurgi Metallurgi GmbHを含む1ダース余りのコンサルタント会社が入札意向書(EOI:expressions of interest)を提出した。
事業化調査は今月末に開始され、3ヶ月以内に完了する、GAIL取締役会は、来年6月に同報告書に検討を加えることになる。ケララ州工業開発公社(KSIDC:Kerala State Industrial Development Corporation)は、州内に石油化学コンプレックスを設けることに対する中央政府の仮認可(letter of intent)を取得している。
GAILはKSIDCと総額1万450クロー(US$23.63億)のガス協力協定を結んでおり、石油化学事業はその中核を成している。
KSIDCはEILを通じて2001年に既に事業化調査を行っており、EILは、エチレン、ポリプロピレン、ベンゼン、低密度ポリエチレン(LDPE)等を生産するナフサ・クラッカーの建設を提案した。当時のプロジェクト・コストはおよそ7000クロー(US$15.83億)だった。事業化調査レポートは2007-08年にこの種の化学品の需給ギャップが大幅に拡大すると指摘している。
デリー拠点のIndustrial Development Servicesが、当時詳細な市場調査を実施しており、エンド・ユーズ・メッソドによる同調査の結果もプロジェクトのスコープを立証している。
GAILはガスとナフサを共に原料として用いる可能性を検討している。ガスについてはケララ州Kochiに設けられる液化天然ガス(LNG)ターミナルに抽出装置(extractor)を併設、分離した高比重ガス(heavy gas)をパイプラインでプロジェクト・サイトに輸送する。ナフサについては、主にKochi Refineriesから調達し、不足分を輸入する。プロジェクト・サイトは海岸から20キロの距離に存在するため、埠頭にナフサの輸入施設を設けることもできる。しかし2種類の原料を用いれば、当然当初見積もりコストを上回り、製品ミックスにも相違が生じる。
ケララ州政府はKasargod県Cheemeniの1000エーカー以上の土地を石油化学コンプレックスの用地として準備している。また必要なら土地を追加することもできると言う。