2004-12-06 ArtNo.34654
◆GAIL、アッサム州クラッカー事業にUS$4.5投資準備
【ムンバイ】国営ガス供給会社GAIL India Ltdはアッサム州におけるガス・クラッカー・プロジェクトに1500-2000クロー(US$3.39億-4.52億)を投資する計画だ。
ビジネス・スタンダードが12月3日報じたところによると、GAILのProshanto Banerjee会長兼MDはこのほど以上の消息を語った。それによるとインド政府は同社にアッサム州におけるガス・クラッカー事業を委ねた。アッサム州政府とNumaligarh Refineries Ltd(NRL)もプロジェクトに一部出資するものと見られる。
総コスト2500クロー(US$5.65億)のガス・クラッカー・プロジェクトは、アッサム合意書(Assam Accord)に盛り込まれた経済パッケージの一部を成している。インド中央政府は1985年に全アッサム学生連盟(Asom Gana Parishad/All Assam Students Union)と、同合意書を取り交わした。これ以前にはアッサム州政府とRelianceグループの合弁に成るReliance Assam Petrochemicalsが、同プロジェクトを手掛けるはずだったが、実現しなかった。Banerjee氏によると、年間18万トンのエチレン製造能力を備え、ガスの他にナフサも原料として使用する計画だ。
GAILは、この他、ウッタルプラデシュ州Auraiyaの石油化学プラントのキャパシティーを拡張する計画で、三菱化学から日本の低密度ポリエチレン(LDPE)プラントを買収する可能性も検討している。事業化調査の結果が良好なら日本からプラントをAuraiyaに移転、既存プラントと合体する方針だ。
GAILのエチレン年産能力は当初の31万トンから44万トンに拡大され、技術認可が下りたならさらに年産50万トンに拡張することを目指していると言う。
|