【アーマダバード】エアコンの製造販売を手掛けるHitachi Home and Life Solutions India(HHLSI)は、2005年2月までにアフリカ市場の開拓に着手、輸出市場の拡大を図る。
エコノミック・タイムズとビジネス・スタンダードが12月3日報じたところによると、HHLSIのRakesh Khanna上級副社長(セールス)はこのほど以上の消息を語った。それによると親会社の既存ディーラーシップ網を利用し、先ずナイジェリアとガーナを含む3ヵ国に5000ユニットほどを輸出する。
エコノミック・タイムズによるとHHLSIはグジャラート州Kadi工場で生産したエアコンを東南アジア、中東、南アジア地域協力連合(SAARC)諸国に輸出、年間生産量約10万ユニットの内20%ほどを輸出している。過去1年間の輸出売上は100%成長、30クロー(US$678万)をマークした。アフリカ市場の開拓に伴いさらに20%の成長が望める。今年通年の売上は昨年比15%増の285クロー(US$6445万)を見込んでいると言う。
しかしビジネス・スタンダードによれば、昨年の輸出は500%成長、今年は9月期上半期だけで188%増加、通年で2万5000ユニットの輸出を目指している。
HHLSIの組織部門における国内市場シェアは10%だが、向こう2年間に15%に拡大することを目指す。インドのエアコン組織部門市場規模は2200クロー(US$4.975億)と見積もられ、年率15%の成長を見ている。
HHLSIはインド国内に14支店を設け、全国的なセールス/ディストリビューション/サービス・ネットワークを展開、ジャム及びヒマチャルプラデシュ州Parwanooの相手先商標製造業者(OEM)を通じた製造も手掛けている。
神谷章重役(MD)によると、HHLSIはKadi工場の設計・開発施設を拡張し、国内及び海外顧客のデザイン・ハブにする計画だ。科学技術省科学産業調査局(DSIR:Department of Scientific and Industrial Research)の認定を受けた同施設は、インド国内の他、中東/アフリカ/ラテン・アメリカ、その他の国際市場向け第3世代の空調・冷房ソリューションを開発する。
HHLSIの年間製造能力は25万ユニットで、ISO 9001:2000証明を取得したKadi工場は、日立が世界に設けた7つのルーム・エアコン製造施設の1つ。5クロー(US$113万)を投じた研究施設も併設されていると言う。