1995-10-09 ArtNo.3461
◆<星>デュポン、S$1.6億ナイロン工場オープン
【シンガポール】米国の化学企業デュポンは6日、1億6000万Sドルを投じて建設したサクラ島のナイロン・プラントを正式オープンした。
デュポン・シンガポールのポール・ラーソン重役(MD)によると、新プラントは自動車/電子/電器業界等で用いられるエンジニアリング・プラスチック“Zytel nylon”を製造、同社の世界生産の10%に貢献する見通しだ。製品の3分の2以上は契約生産もしくは中期契約に基づいて生産される。これまでは同社の欧州もしくは米国工場がアジアの需要に応じてきたが、新工場の稼働で輸送コストを削減し、納期を短縮できる。デュポン製品に対するアジアの需要は年率10%の成長を遂げており、世界需要の4分の1を占めている。同社のアジア投資はほぼ10億ドルに達し、その多くがシンガポールに投資されている。シンガポール以外にはフィリピンを中心に約7000万Sドルが投資され、これらの工場で生産された製品はサクラ島の工場に運ばれ、加工される。目下多くの投資プロジェクトが検討されているが、確定したものはないと言う。(ST,LZ:10/7)
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