SEAnews 2004-11-26 ArtNo.34591

【ニューデリー】住友電装(25%)とデリー拠点のMothersonグループが合弁で設けた自動車用ワイヤハーネス製造会社Motherson Sumi Systems Ltd(MSSL)は、ドイツ企業Woco groupと第2の合弁事業を設立する。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが11月23日報じたところによると、ＭＳＳＬのV.C. Sehgal会長は同紙に以上の消息を語った｡ＭＳＳＬとWocoの50.01：49.99の合弁会社Woco Motherson Advanced Rubber Technologies Ltd(WMARTL)は、グジャラート州のKandla特別経済区に自動車産業や灌漑事業向けコンポーネントの組み立てを手掛ける工場を設ける。Wocoは新合弁会社の転換優先株(convertible preference shares)も取得する。同優先株を普通株に転換した際には、Wocoの持分は66.67％に拡大、ＭＳＳＬの持分は33.33％に縮小する。
合弁会社は特殊なタイプのゴム・モールド自動車部品(rubber moulded automotive components)やゴムと金属の組み合わせ部品(rubber to metal parts)、さらにはゴムとプラスチックの組み合わせ部品(rubber to plastic parts)を製造、主に中国や欧州諸国等の市場の需要に応じる。
新工場は2005年4月に稼働、初年度に60クロー(US$1321万)前後、2－3年内に150クロー(US$3301万)の売上を目指す。
ＭＳＳＬは現在欧州で倒産した企業の買収交渉を進めており、来年1月末までに買収手続きが完了する見通しだ｡インド企業が海外企業を買収し、インドからのリバース・アウトソーシングをアレンジするのはビジネス・センスを有する。
ＭＳＳＬの2003－04年の売上は約1100クロー(US$2.42億)をマーク、今年は1500クロー(3.3億)を目標にしていると言う。