2004-11-26 ArtNo.34583
◆ICI India、親会社のポリマー事業売却の影響を回避
【ニューデリー】ICI Indiaは、親会社が“vinamul polymer”ビジネスの主要部分をライバルの米国企業Celaneseに売却する方針を決めたにも関わらず、“National Starch”の経営を特殊化学部門の一部として継続する。
エコノミック・タイムズが11月25日報じたところによると、“National Starch”は、専ら“vinamul polymer”ビジネスを手掛けている。Vinamul polymerは接着剤、紙、繊維、建材等の製造に用いられる乳剤。ICI India筋によると、親会社が売却した“vinamul polymer”ビジネスは欧州と米国におけるもので、インドはカバーされていない。このためICI Indiaは同ビジネスを継続する。
ICI Plcは25日、関係事業をCelaneseに2億800万米ドルで売却すると発表した。ICI Plcのポリマー子会社の資産規模は約9500万英ポンドで、黒字経営を続けている。
ICI India筋によると、親会社が関係ビジネスをCelaneseに売却した後も、Celaneseとの代理契約は維持される。
ICI IndiaのM R Rajaram財務担当取締役によると、Celaneseとの代理契約が継続されないにしても、同社はアジア市場においてビジネス機会を開拓でき、そのための十分な技術力を備えている。ICI Indiaは、ICI Plcの100%子会社National Starchを通じてvinamul polymerビジネスを手掛けていると言う。
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