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2004-11-24 ArtNo.34579
◆Reliance会長、オーナーシップ発言釈明
【ムンバイ】年商8万クロー(US$176億)のReliance Industries Ltd(RIL)のMukesh Ambani会長兼MDが先週、弟のAnil Ambani副会長兼MDとの意見の相違に触れ、『オーナシップ問題が存在する』と発言したことから、証券市場に波紋が生じたが、Mukesh氏は22日には、「自分の『オーナーシップ』発言は、前後の脈絡と切り離されて取り上げられている嫌いがある」、「グループのオーナーシップ問題は父親(故Dhirubhai Ambani氏)が生前に全て処理している」等と語り、投資家の不安払拭を試みた。
デカン・ヘラルド、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、インディアン・エクスプレス、ザ・ヒンドゥー、エコノミック・タイムズが11月23日伝えたところによると、Mukesh会長の以上の釈明により市場の動揺は多少鎮静したものの、投資家の懸念を完全に払拭することはできず、オーナーシップ発言の波紋はなお暫く持続する見通しだ。
Mukesh氏は「オーナーシップ問題は私的領域のもの」、「自分の回答はリライアンス・グループのファミリー・オーナーシップに如何なる影響も及ぼさない」等と語ったが、市場筋は「Mukesh氏のこうした発言は様々な解釈が可能」と指摘した。それによると、仮にファミリー・メンバーがグループ企業の持分を調整してオーナーシップ問題を処理するなら、投資家にさしたる影響を及ぼさないが、ファミリー・メンバーがグループ・ビジネスを分割するようなことになれば、どうか。また「オーナーシップ問題はグループの将来のビジネスに関わるだけ」と言うMukesh氏の発言を額面通り受け取ることができるかと言った疑問が残る。
別の市場筋は「Mukesh/Anil両氏が共同で声明を発表したのであれば、投資家は有る程度納得するが、両当事者の一方だけの釈明では投資家の不安を打ち消すことはできない」と指摘した。消息筋によると、Mukesh氏は実際、共同声明を発表することを提案したが、ファミリーの一部のメンバーが反対、実現しなかったと言う。
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