SEAnews 2004-11-24 ArtNo.34574

【バンガロール】複写機市場、取り分けデジタル・セグメントの風向きが変わり、長期にわたり同市場のトップの座を占めて来たXeroxに代わり、Canonがナンバー・ワンに浮上した。
エコノミック・タイムズが11月23日伝えたところによると、過去数年、複写機市場にはより多くのプレーヤーが参入、競争が過熱している。市場調査会社ＩＤＣの報告によると、今年第2四半期(2004/4-6)のデジタル・コピア市場におけるキヤノンのシェアは前四半期の16.8％から23.5％に拡大した。これに対してXeroxのシェアは22.5％にとどまった。Gartner-Dataquestの別の調査レポートによると、2004年9月にもキヤノンは2319ユニットを販売、Xeroxの2194ユニットを上回った｡
同市場にはSharp、Gestetner、Toshiba、HP等が存在し、それぞれ10％ほどのシェアを占めている。
ＩＤＣによると、2003年を通じて1万7659台の複写機が販売され、2004年には2万3000台ほどが販売される見通しだ｡市場は全体として30％の伸びが見込まれるが、キヤノンの成長率はこれを遙かに上回るものと見られる。キヤノンは2003年にデジタル・コピア2526台を販売したが、今年の販売台数は既に4467台に達している。
IDC IndiaのSanjit Sinha上級課長によると、法人市場とカラー・コピアが、主要な成長領域を成している｡インドはアナログ・コピアが依然として販売されている数少ない市場に数えられる。しかしアナログ・コピア市場は年率20％のマイナス成長を記録している。デジタル・コピアは毎年20％値下がり、技術的にもアナログ・コピアに勝る様々な機能を備えている。現在ローエンド・デジタル・コピアの価格は4万ルピーと、アナログ・コピアを7－10％上回るに過ぎない。