【ニューデリー】インドの総合的鉄鋼製造業者による今年上半期(2004/4-9)の熱間圧延コイル(HRC)の輸出は640万トンと、昨年同期に比べ35%下降した。
エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダード、デカン・ヘラルドが11月16/17日伝えたところによると、インド鉄鋼連盟(ISA:Indian Steel Alliance)はこのほど以上の発表を行った。それによると輸出の減退は主にISAメンバー企業が国内市場への供給を優先したため。Essar Steel Ltd(ESL)、Jindal Iron & Steel Company (Jisco)、国営Steel Authority of India (SAIL)等の鉄鋼メジャーは、昨年同期にはHRC980万トンを輸出していた。
国内販売は350万トンと、昨年同期の320万トンに比べ9%増加した。また生産量は昨年同期の630万トンから660万トンに拡大した。
ISAのMoosa Raza会頭は「ISAは常に国内産業への供給を優先している」とする一方、「こうした急激な輸出減少は、グローバル・シナリオにおける地元鉄鋼産業の成長を阻害する恐れがある」と警鐘した。