2004-11-22 ArtNo.34554
◆Reliance、数年内に石油化学事業にUS$13億投資
【ニューデリー】Reliance Industries Ltd(RIL)は向こう3-5年間に石油・石油化学ビジネスに6000クロー(US$13.2億)を投資する。
エコノミック・タイムズが11月19日報じたところによると、RILは製油所のキャパシティーを200万トン・アップ、来年末までに2000店の小売網を展開、石油製品小売市場の4分の1のシェアを獲得、中国におけるプレゼンスを拡大する。
中国には、ポリマーを高付加価値製品に転換する工場を設け、第3国に輸出する。中国は今後同社の石油化学ビジネス・ハブの役割を担うことになる。中国に既にセールス・オフィスと倉庫施設を設けているRIL社幹部によると、中国の市場潜在性は大きく、同社は中国における事業規模を拡大するとともに、様々な選択肢を通じて中国における事業価値を最大限に拡大する。中国駐在スタッフは40人に増員する。中国ポリマー市場における2004年第1四半期の売上は、昨年同期比8%の成長を見た。
国内市場では特殊化学(speciality)製品と付加価値製品に照準を合わせており、マージンも改善している。
Credit Lyonnais Securities Asia (CLSA)のレポートによれば、14兆立方フィートのガスを埋蔵するKrishna Godavari海盆における生産活動は2008会計年度からスタート、RILは総合的なエネルギー会社に変身する見通しだ。上流部門事業はRILの2009会計年度EBITDA(純益+利子+税+減価償却+減債基金償還)に30%貢献するものと予想される。
他方、RIL傘下のReliance Infocommも積極的な事業拡張を図っている。第2期拡張計画の下、同社電話網のカバー範囲は1400タウンから5000タウンに拡大、2005年半ばには、法人広帯域サービスも開始する。アナリストによると、金融アレンジも整ったことからRILは、広帯域事業に向けInfocommに26億米ドルを投資する見通しと言う。
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