【ムンバイ】インドにおける建設用鋼材の2大メーカー、Steel Authority of India Ltd(SAIL)とRashtriya Ispat Nigam Ltd (RINL)は、鉄骨(structurals)と丸棒(rounds)のトン当たり価格をそれぞれ2万6000ルピーと2万6500ルピーに、各1000ルピーと500ルピー引き上げた。
ビジネス・スタンダードとヒンドゥー・ビジネス・ラインが11月17日報じたところによると、これは今年8月に主要鉄鋼メーカーが政府のインフレ抑制措置に呼応し、自発的に値下げを行って以来、最初の値上げで、両社は8月の値下げ以前のレベルに戻した。当時民間最大の鉄鋼会社Tata Iron and Steel Company Ltd(Tisco)が、率先して各種製品価格をトン当たり一律2000ルピー引き下げたため、他社も追随を強いられた経緯がある。
Tiscoは2005年3月まで製品価格を現在のレベルに据え置くと宣言しているが、需要が拡大し、供給が逼迫する中、他社の動向が注目される。SAILのVS Jain会長は先月、同社は引き続き市場動向に基づき毎月製品価格に見直しを加えると語っていた。
鋼材仕入業者筋によると、今週は関係製品のプレミアムも建設シーズンを背景にトン当たり300-400ルピー上昇、条鋼製品のプレミアムはトン当たり1500-3000ルピーになっていると言う。