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2004-11-17 ArtNo.34536
◆9月の工業生産指数7.7%アップ
【ニューデリー】今年9月の工業生産指数(IIP)成長率は7.7%と、昨年同月の7.5%を僅かに上回ったが、不順なモンスーンに祟られ、今年8月の7.9%や今年7月の8.4%を下回った。
エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレス、ビジネス・スタンダードが11月12日、中央統計局(CSO:Central Statistical Organisation)の発表を引用し伝えたところによると、IIPの75%以上の比重を占める製造業部門の9月の成長率は8%(8%)、電力部門は7.6%(6%)、鉱業部門は4%(4.5%)と、全体としてほぼ昨年同期の伸び(括弧内数字、以下同様)を維持した。
製造業部門の中では消費財部門の伸びが10.4%(7.5%)とやはり前月の10.7%を下回った。しかし耐久消費財部門は20.3%(11.3%)、非耐久消費財部門は6.8%(6%)、資本財部門は15.1%(13.8%)、基本財部門は6.7%(5.2%)、中間財部門は3.4%(8%)と、中間財部門を除き、何れも昨年同月の伸びを上回った。
今年上半期(2004/4-9)のIIP成長率は、主に製造業の好調に支えられ7.9%を記録、昨年同期の6.2%を上回った。上半期の製造業成長率は8.2%(6.7%)をマーク、電力部門は7.7%(3%)、鉱業部門は4.9%(4.2%)と、何れも昨年同期の伸びを上回った。
資本財部門が14.5%(10%)の成長を見、取り分け機械/設備の伸びが26%に達した。中間財部門は7.7%(5%)、基本財部門は5.2%(4.3%)、消費財部門は8.8%(8.3%)、耐久消費財部門は15.2%(6.7%)、非耐久消費財部門は6.7%(8.9%)と、非耐久消費財部門を除き、何れも昨年同期に比べ成長が加速した。
アナリストらはフェスティバル・シーズンに向け9月にはIIPの伸びが回復すると予想していたが、2ヶ月続けて前月の伸びを下回った。IIPは国内総生産(GDP)の4分の1の比重を占める。ICICI Securitiesのエコノミスト、Sanjeet Singh氏は「9月のIIP成長率は予想した8%前後を僅かに下回った。成長の弾みが不順なモンスーンによりどれほど影響を受けるか注目している。11月の数字が出れば、影響の全貌が見えて来るだろう」と語った。
昨年のモンスーンが豊富な降雨をもたらしたことから、農村支出の伸びを背景にIIPの快調な成長が持続、2003-04年のGDP成長は過去15年来最高の8%に達した。しかし今年は雨期の降雨不足から多くのアナリストが2004-05年のGDP成長見通しを、モンスーン以前に発表した7.0-8.0%から5.5-6.5%に下方修正している。
とは言え信用格付け会社Investment Information and Credit Rating Agency (ICRA)のSaumitra Chaudhuri経済顧問によると、輸送機器部門等、好調な部門も少なくないと言う。
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