2004-11-17 ArtNo.34522
◆インド/シンガポール、今月末包括的経済協力協定に調印
【シンガポール】インドとシンガポールは今月末、ラオスで催される域内サミットの会場で『包括的経済協力協定(CECA: comprehensive economic cooperation agreement)』に調印する見通しだ。
エコノミック・タイムズが11月12日報じたところによると、シンガポール通産省とシンガポールの英字紙ストレート・タイムズはこの日以上の消息を伝えた。
それによるとインドとのCECAが発効するなら、シンガポールは、直ちに30億米ドルのコンセションを享受できる。これは資源に乏しいシンガポールにとって朗報だが、インドもシンガポール・サービス産業へのアクセスを拡大できる。また両国の航空会社は乗り入れ便数と乗り入れ地を増やすことができる。ちなみに目下、シンガポールとインドの往復貿易総額は約50億米ドルに上る。
インドのKamal Nath商工相は11日、シンガポールのLim Hng Kiang通産相と会談後、「インドとシンガポールは、今月末にラオスで催される東南アジア諸国連合(ASEAN:Association of Southeast Asian Nations)サミット後にCECAに調印する」と語った。インドはこれ以前にスリランカとCECAを締結しており、シンガポールはインドと同協定を結ぶ2番目の国になる。その実、インドはASEAN、中国、日本との間でもCECAを締結することを目指している。
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