2004-11-10 ArtNo.34506
◆国民会議派、ラジプート族と提携UP州社会党政権転覆目指す?
【ニューデリー】ラージプート(Rajput)族の指導者Salman Khurshid氏をウッタルプラデシュ州党本部のトップに指名した国民会議派は、同州社会党(SP:Samajwadi Party)政権に対する支持を撤回し、州政権の奪還を図るものと予想されている。
インディアン・エクスプレスが11月9日報じたところによると、国会下院に80人の議員を送り込んでいるウッタルプラデシュ州は戦略的に極めて重要な州に数えられ、国民会議派は今日(11/10)開会する州議会に不信任動議を提出する可能性がある。
国民会議派筋によると、同党は、後進諸階級(backward classes)のリーダーを取り込み州議会の幹部に抜擢、次いでラジプット族のリーダーに主要な役割を委ね、ウッタルプラデシュ州の後背地Jat及びRajputに橋頭堡を構築する。向こう2乃至3ヶ月間に党組織の再編を完了したなら、社会党州政権に対する宣戦を布告する。
ウッタルプラデシュ州Amethi選出の国会議員Rahul Gandhi氏(ソニア女史子息)は、ここ数日中にAmethi地区ばかりでなく州内の他の地域における活動を積極的に展開する。Khurshid氏は同州党組織トップの座を引き受けるに先立ってRahul Gandhi氏と綿密に戦略を協議したものと見られる。
国民会議派内部筋によると、Khurshid氏を州党組織トップに指名した国民会議派は、社会党州政権を転覆することも辞さないものと見られる。Khurshid氏の取り込みにより、インド人民党(BJP)の地盤を切り崩し、イスラム教徒票を獲得することも可能で、Khurshid氏のリベラルなイメージから政治批評家の批判を買う恐れも少ない。先の州議会補欠選挙で苦杯を嘗めた国民会議派は、州内の問題に関してKhurshid氏に最大限の裁量権を認める見通しと言う。
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