2004-11-10 ArtNo.34497
◆Neelachal Ispat買収レース、Tata Steelの独走に
【コルカタ】Rashtriya Ispat Nigam Ltd (RINL)がNeelachal Ispat Nigam Ltd (NINL)買収レースから撤収したため、Tata Iron and Steel Company Ltd(Tisco)が唯一のレース参加者になった。
ビジネス・スタンダードが11月8日、RINLのK K Rao取締役の言として伝えたところによると、Vizag Steel Plant(VSP)を経営する国営鉄鋼会社RINLは、当初最大500クロー(US$1.1億)を投じてNINLの49%を下回る権益を取得することを目指したが、Minerals and Metal Trading Corporation (MMTC)が売却を希望するNINL権益を51%に拡大したため、撤退を決めたと言う。
これ以前には韓国の浦項綜合製鐵(Posco:Pohang Iron and Steel Company)、国営Steel Authority of India Ltd(SAIL)もNINL権益に関心を表明していたが、その後何れも撤退した。消息筋によると、今やバイヤーは、入札手続きの過程で、過半数権益買収の意向を表明すれば、NINLの支配権を手にすることが可能になった。MMTCは26%の持分を残し、NINLの51%権益を新パートナーに売却する。オリッサ州政府もIndustrial Promotion & Investment Corporationを通じ、NINLの少数権益を保持している。
A F Fergusonが準備したNINLの事業計画によれば、約1000クロー(US$2.2億)を投じ、高炉の年産能力を現在の110万トンから400万トンに拡大する。
NINLは年間銑鉄60万トン、鉄骨(structurals)40万トンの製造能力を備えている。当初は年産200万トンの製造能力を備えるはずだったが、負債が高額に達し、計画を縮小した経緯がある。法人債務再編委員会により、再編が加えられ、現在の負債総額は1000クロー弱。NINLはコークス製造施設とキャプティブ鉱山も保有している。
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