2004-11-08 ArtNo.34486
◆Wipro Infotech、国内IT支出の拡大に乗じ成長目指す
【バンガロール】インド国内の情報技術(IT)市場(ソフトウェア輸出を除く)は2003-04年には、前年の3.7%を大きく上回る11.1%の成長を遂げ、今年(2004-05)も同レベルの成長が予想されている。Wipro Ltdのインド国内/アジア太平洋/中東地域ITビジネスを担当するWipro Infotechは、こうした国内IT市場の好調な伸びから最大の恩恵を享受することを目指している。
ビジネス・スタンダードが11月5日報じたところによると、Wipro Infotechの2004-05年第2四半期のトップラインは昨年同期比41%、前四半期比11%の成長を記録した。また上半期のトップラインは昨年同期比52%成長した。
しかし今年上半期の営業マージンは6.2%にとどまった。同マージンは、ソフトウェア輸出産業のそれに比べるなら極めて低水準と言えるが、これは主にハードウェア部門の比重が大きいためで、ハードウェア産業の先駆を務めたWiproの生い立ちが反映されている。
とは言えWipro Infotechはハードウェアとソフトウェア・サービス双方を重視しており、サービス収入の総収入に占める比率は、昨年同期の29%から今年第2四半期の38%に拡大した。サービス領域には、目下、ブームを呼ぶITインフラストラクチャー・アウトソーシングのキー・エリア、ソリューションとコンサルティングが含まれる。
Wipro InfotechのSuresh Vaswani社長によると、ITインフラストラクチャー・アウトソーシングの指導的プレーヤーを自負する同社は、多国籍企業(MNC)をライバルとしている。今や国内ソフトウェア・サービス市場は拡大基調にあり、過去2年間インド市場に多額の投資を行って来た同社はこうした潮流に乗じる有利なポジションにある。向こう2-3年間に5000万-3億米ドル規模の取引3、4件が予想され、同社はこの種の契約の獲得を目指していると言う。
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