2004-11-08 ArtNo.34483
◆Durga Bearing、日本精工とディストリビューション契約
【チェンナイ】Durga Bearing Private Limited(DBPL)は、日本精工(NSK)と、後者の製品をインドで販売するディストリビューション契約を結んだ。
ビジネス・スタンダードが11月4日報じたところによると、DBPLのDeepak Sultania取締役(マーケッティング)はこのほど記者会見し以上の消息を語った。それによるとNSK-Durgaブランドを掲げたバンが、NSKベアリングの技術情報や製品リストを携え、タミールナド州Chennaiの主要工業団地を巡回する。これにより中小企業も高品質なベアリングを門口で手に入れることができるようになる。これまで大手企業はディストリビューターから高品質なベアリングを入手できたが、中小企業はそのようなアクセスを保持しなかった。しかし今後は中小企業も競争力有る価格で高品質なベアリングを手に入れられるようになる。
世界には約2万5000種類のベアリングが存在するが、インド国内で製造されているのは内1000種類に過ぎない。その大部分は二輪/三輪/四輪車用で、ヘビー・エンジニアリング領域で用いられるベアリングは輸入されている。現在、組織部門のベアリング市場規模は2000クロー(US$4.4億)と見積もられ、内40%が輸入品、マハラシュトラ州Mumbaiが最大市場を成している。
DBPLはドイツのINA-FAG、英国のGamet、日本のNB、米国のMcgill Rollway及びSealmasterの公認輸入業者を務め、スタンダード・ボール/ローラー・ベアリング、精密ベアリング、ニードル・ローラー・ベアリング等の輸入を手掛けている。
これらのベアリングは工作機、電動モーター、電機、機械伝動装置、鉱業エンジニアリング、重工業、風車、製鉄工場、製糖工場等で使用されている。取り分け、発電所/セメント工場/国防工業/鉄道/自動車産業/その他のエンジニアリング/ギアボックス等の領域では大量のベアリングが使用されている。
1979年に発足したDBPLの昨年の営業額は40クロー(US$880万)をマーク、今年はNSKとの提携を梃子に55クロー(US$1211万)を目指す。取り分け中小企業領域の顧客層拡大に力を入れると言う。
一方、インドに製造拠点を設ける可能性について、NSKインド代表事務所のJoseph John重役(GM)は、目下検討中と語ったが、詳細は明らかにしなかった。
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