【ニューデリー】中国最大のモーターサイクル・メーカー、Chongqing Lifan Industry Group(CLIG:重慶力帆実業集団)は、紆余曲折を経たものの遂にインドにおけるモーターサイクル・エンジンの製造を許可された。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが11月7日伝えたところによると、CLIGは当初12クロー(US$264万)を投じ、インドに子会社を設け、モーターサイクル、同エンジン、モーター・ボート、スクーター、発電機、自動車エンジン(CNG/LPGを含む)、芝刈り機、トラクター、電動耕耘バイク(electrical bike tillers)等の出荷、インドにおける部品/コンポーネントの調達、ある種の製品の中国からの輸入、更には研究開発(R&D)を手掛けることをインド当局に申請した。しかしインド政府は、これほど幅広い事業を僅か12クローの投資でできるはずがないとし、申請を棄却した。
しかしCLIGは諦めず、投資額は12クローのまま、エンジン製造事業一本に絞り再度申請、遂に認可を獲得した。
CLIGはマハラシュトラ州Puneにエンジン製造工場を設けることを計画しており、外国投資促進局(FIPB)は、外務省から「政治的には何ら反対する理由はない」との意見を得た後、これを許可したとされる。しかし重工業省は依然として僅か12クローの投資でエンジン製造施設を設けることができるのかと懐疑を示している。
ちなみにCLIGは年間モーターサイクル100万台、同エンジン200万台を製造する能力を有し、2003年末現在国内/国外特許権848件、著作権188件、国内商標112件、国外商標32件を保持、日本を含む世界70ヵ国以上にその製品を輸出している。