SEAnews 2004-11-05 ArtNo.34474

【コルカタ】Haldia Petrochemicals Ltd (HPL)は公開公募(IPO)とIndian Oil Corporation (IOC)からの私募を通じ少なくとも450クロー(US$9904万)を調達するものと見られる。
ビジネス・スタンダードが11月3日、消息筋の言として報じたところによると、ＨＰＬは額面10ルピーの株式3億株を公募、少なくとも300クロー(US$6603万)を調達する計画で、恐らくブック・ビルディング方式により発行価格を設定するものと見られる。
マハラシュトラ州Mumbaiで2日会合したＨＰＬ取締役会は、公募計画と1億5000万株を額面価格でＩＯＣにオファーすることを承認した｡同方針は間もなくＩＯＣに通知される。とは言え、同オファーはＨＰＬの経営管理権取得を望むＩＯＣの期待に添うものではなさそうだ。またＩＯＣの支配権益を握る石油天然ガス省も、傘下の国営石油会社がその種のポートフォリオ投資を行うことを望んでいない。
ＨＰＬは、Kotak Mahindra、DSP Merrill Lynch、JP Morganを公募計画ブック・ビルディングのリード・マネージャーに指名した。ＨＰＬは、Red Herring(当局承認前の目論見書)草案を向こう2週間以内にインド証券取引局(SEBI:Securities and Exchange Board of India)に提出し、12月初の公募を目指すものと見られる。公募調達した資金は法人債務再編(CDR:corporate debt restructuring)委員会により定められたガイドラインに基づき負債の返済に当てられる。
ＣＤＲ委員会はＨＰＬに600クロー(US$1.32億)の新資本を注入するよう求めている。ＨＰＬの既存プロモーター、Chatterjee Group (TCG)／西ベンガル州政府／Tata Sonsはこれまでに既に150クロー(US$3301万)を注入しており、債務・資本の再編は2004年12月までに完了することが目指されている。ＩＰＯとＩＯＣによる新資金注入後、ＨＰＬの自己資本は2000クロー(US$4.4億)に拡大する。
ＨＰＬの2004－05年上半期償却前利益(EBDITA:earnings before depreciation, interest, tax and amortization)は516クロー(US$1.1357億)と、昨年同期に比べ110％ジャンプ、粗売上も昨年同期比45％増の2690クロー(US$5.92億)を記録、通年の純益は200クロー(US$4402万)を突破するものと予想されている。