SEAnews 2004-11-05 ArtNo.34468

【コルカタ】中国青島拠点の家電会社Haier(海爾)が完全出資するHaier Appliances India Ltd(HAIL)は、向こう6ヶ月間に300万－500万米ドルを投じインド北部にカラー・テレビジョン(CTV)の組立ラインを設ける計画だ。
インディアン・エクスプレスが11月2日報じたところによると、ＨＡＩＬのTK Banerjee社長兼ＣＥＯは西ベンガル州Kolkataに設けられた同社初の専門店の開所式の席上、同紙に以上の消息を語った｡それによると、新工場の年産能力は100万ユニットで、インドＣＴＶ市場のほぼ90％のシェアを占める14－21インチのフラットＣＴＶの組立を手掛ける。しかしプラズマ、フラット・パネルＴＶ等のハイエンド製品は中国から輸入する。またＣＴＶモールド、キャビネット等の主要部品は中国から輸入するが、ブラウン管とスピーカーはインド国内で調達する。ＨＡＩＬは2005年にはＣＴＶ50万台を販売、2005年末までにインドＣＴＶ市場の5％のシェア獲得を目指す。
その実、インドのシロモノ市場は過剰設備を抱えており、このため同社は製造施設の建設計画を遅らせて来た。しかし今やＣＴＶに照準を合わせ独自の組立ラインを設ける方針を決めた。同組立ラインは徐々に本格的製造ラインに転換される。組立ラインに続き、インド市場向け製品を主に開発する研究開発(R&D)施設を設置する計画で、恐らくニューデリーの本部オフィス近くに設けることになる見通しだ。
ＨＡＩＬは2004年末までに専門店15店を開設、2005年にはさらに50店を追加する｡ＨＡＩＬはこれまでにインドに600万ドルを投資したが、向こう2年間に別に1500万ドルを投資する予定だ。同投資の大きな部分がブランド・ビルディングに振り向けられる。
ＨＡＩＬは目下、洗濯機、エアコン、電子レンジ、皿洗い機、ＤＶＤプレーヤー、衣類乾燥機、ＣＴＶの販売を手掛け、今会計年度は300クロー(US$6603万)の売上を目指している。携帯電話端末の発売も近く予定していると言う。