SEAnews 2004-11-03 ArtNo.34459

【ニューデリー】Tata Group傘下のエンジニアリング及び空調機器会社、Voltas Ltdは2006年にIndicool商標の冷蔵庫を発売、冷蔵庫市場の開拓に本腰を入れる。
Voltasは1998年10月に大型家電製品部門をElectroluxに売却したが、2002年10月以降、独自ブランドの冷蔵庫製品の販売を再開した。ビジネス・スタンダードが11月2日報じたところによると、Voltasは年間50万ユニットの冷蔵庫製造能力を有し、韓国企業Samsungと中国企業Haierの相手先商標製造業務を引き受けている。
VoltasのKJ Jawa副社長によると、Coldcell商標の55リッター冷蔵庫を11都市で近く発売する。ガラス製ドアの同製品はCoca-Cola、PepsiCo、Nestle、Cadbury等の食品／飲料会社に主に納入される。
年間370万ユニットの冷蔵庫市場は、目下、LG、Whirlpool、Samsung等の多国籍メーカーに支配されているが、Voltasはその製造技術とマーケッティング網を通じ、主要プレーヤーになることができる。
Voltasは5年前に一度は純粋なエンジニアリング・サービス会社に成る方針を決めたが、3年前に再度事業の多角化に着手した。冷蔵庫市場への再進出に当たりVoltasは新規投資をさして必要とせず、また減価償却費と利子負担もゼロと、そのポジションは格段に改善している。Voltasはエアコン・ビジネスにおける成功を梃子に、エンジニアリングからマーケッティング志向に再度変身を図っている。全国に展開する1700店の小売店網と、エアコン製品のためのサービス・ネットワークが、冷蔵庫ビジネスを展開する際の強みになる。
年間100万ユニットの国内エアコン市場においてVoltasは17％のシェアを占め、ＬＧに次ぎナンバー・ツーにランクされている。今会計年度上半期の同社の営業額は50％の成長を見たと言う。