SEAnews 2004-11-01 ArtNo.34446

【チェンナイ】タミールナド州Chennai拠点のNewgen Imaging Systems(NIS)に対するCarlyle Groupの1000万米ドル投資が、インドの電子出版業界における初のベンチャー・キャピタル投資として注目されている。
エコノミック・タイムズが10月29日報じたところによると、ＮＩＳが外部から資金を調達するのも今回初めてのこと。従来のタイプセッティング技術とハイエンドな電子出版技術を駆使、600人近い技術スタッフを通じて魅力的なアウトソーシング・サービスをオファーするＮＩＳの顧客には、欧米のトップ・クラスの出版会社12社が名を連ねている。書籍／定期刊行物／参考文献等、電子出版(ePublishing)業界のエンド・ツー・エンドのニーズに応じた総合サービスを提供する創業9年のＮＩＳの年商は500万－600万米ドルと見積もられ、利益率も高いものと予想される。ＮＩＳは今回調達した資金を利用し、向こう1年間にスタッフを倍増、営業規模の大幅な拡大を図ると言う。
ＮＩＳ創設の主要メンバーの1人、V Prabhakar Ram氏は「正式の発表はまだ行っておらず、取引もまだ完了した訳ではない」と語ったが、市場筋によると数週間前に関係契約が調印されたと言う。
Carlyle Groupは、情報技術(IT)領域で積極的な活動を展開するベンチャー・キャピタル・グループに数えられ、これまでにFinancial Software Solutions (FSS)、Quest、Usha Telecom等に投資している。今回の取引は、チェンナイ拠点の投資銀行Veda Capitalがとりまとめたとされ、Carlyle Groupはかなりのシェアを手に入れたものと見られる。