SEAnews 2004-10-22 ArtNo.34377

【ニューデリー】Sony Indiaは今年、記憶媒体／電池(RM&E:Recording Media & Energy)部門の売上を25％拡大する計画で、取り分け記憶媒体製品のアグレッシブな販促戦略を既に展開している。
インディアン・エクスプレスが10月19日報じたところによると、特にデータ記憶装置“Micro Vault”の販売に照準を合わせている。これは情報技術(IT)周辺機器に重心をシフトする戦略の一環でもある。RM&E部門のStephen Ng氏によると、ＩＴ部門の成長に伴い、大容量且つ高速で、信頼性の高い記憶装置の需要が増大している。
ソニーのRM&E事業部は、専門家用媒体／消費者用媒体／小売データ媒体／電池製品部門から成っている。RM&E部門売上の60％に貢献している小売データ媒体には、フロッピー・ディスク、CD-R、CD-RW、DVD、Micro Vault等の製品が含まれ、同部門は、インドでは年率20％の成長を遂げている。
ソニーは、Sony Worldチェーンや法人チャンネル等、伝統的小売チャンネルの枠を乗り越えて流通網の強化を図っている。ソニー・インディアは、Micro Vaultの販売網を強化するため最近、指導的ＩＴ製品流通会社Redington Indiaと提携した。Redingtonはチャンネル・パートナー6200店、セールス・ブランチ30店、サービス・センター35店を擁する。ソニーの新製品VAIO(Video Audio Integrated Operation)ノートブックをインド市場に紹介する際には、Micro Vaultをバンドルして販促を行う。また広告代理店営業マン等の携帯電話ユーザーは、重要データを携帯・保管・交換するため安全で小型な携帯装置を必要としており、重要な潜在顧客と言える。
Micro Vaultは毎秒12Ｍビットの転送スピード、パスワード・ロック、ＰＣロック・キー等、様々な付加価値を備えている。今年12月には一層機能をアップしたMicro Vault Proシリーズも発売する予定と言う。