2004-10-20 ArtNo.34360
◆印/中/ASEANの市場開放に期待:シンガポール上級相
【シンガポール】シンガポールのリー・クアンユー(李光燿/Lee Kuan Yew)上級相は、『Global Entrepolic @ Singapore 2004』の席上、「国際的投資地として急速に台頭しつつある中国とインドに脅威は感じておらず、むしろこれら両国を強力なエンジンとしてシンガポールはそれ自身の成長を加速することができる」と語った。
インディアン・エクスプレスが10月18日、リー氏の発言を引用し報じたところによると、シンガポールは依然として国際的投資地としての競争力を維持している。中国とインドは急速にシンガポールに追いつきつつあり、目覚ましい成長を遂げているが、これら両国の成長はシンガポール、そして東南アジア全体の助けになる。シンガポールは中国とインドと言う二つの強力なエンジンを得たにほかならない。
シンガポールは、これら両国と自由貿易及び経済協力交渉を進めている。数年内に東南アジア諸国連合(ASEAN)も、中国及びインドとの間で相互に市場を開放することになる。そうなれば東南アジア全体が飛躍的な成長を遂げ、シンガポールはその中心に位置することになる。
中国とインドは50年乃至60年後には世界の一等国に列するものと見られる。とは言え中国はノンストップの成長を遂げているが、その官僚的支配制度を民主体制に転換するにはなお長い道のりを要する。またインドの経済発展は依然として都市部に限定されており、如何にして全国的成長を実現するかが今後の課題と言える。
一方、過去40年にわたり目覚ましい成長を遂げて来たシンガポールが今後も成長し続けるか、停滞し、世界の片隅に取り残されるかは、他国と異なる特殊性を発揮し続けることができるか否かに懸かってている。しかしリー氏はこの点に関して楽観的見通しを抱いていると言う。
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