2004-10-18 ArtNo.34352
◆Voltas、未組織部門とエアコン・サービス委託契約
【チェンナイ】Voltas Ltdのエアコン部門は、未組織部門エアコン・メーカー(unorganised air-conditioner manufacturers)と委託契約を結び、サービス網の拡張を図っている。
ビジネス・スタンダードが10月16日報じたところによると、ブランド品メーカーの競争過熱とブランド・エアコンに対する消費税率の引き下げでブランド品と非ブランド品の価格差が縮小する中、未組織部門のエアコン・メーカーはアフター・セール市場でブランド品に補修・保守サービスを提供することにより生き残りを図っている。
米系コンプレッサー・メーカー、Tecumseh Products IndiaのVipin Sondhi重役(MD)は、「未組織部門のエアコン・メーカーは主要ブランド・プレーヤーのサービス・ネットワーク・ディーラーに変身しつつある」と指摘した。
Voltas冷機部門の南部地区アシスタントGM、P A Nair氏によると、国内には無数の未組織エアコン・メーカーが存在するため、同社はこの種のリソースを積極的に利用する計画だ。同戦略はVoltasにも未組織部門プレーヤーにも恩恵をもたらす。ブランド・プレーヤーは、未組織エアコン・メーカーの技術や労働力を利用することにより、顧客の苦情やニーズに迅速に対応できる。
業界観測筋によると、消費税率は徐々に引き下げられており、2003年度予算ではエアコンに対する消費税率がそれまでの32%(16%の特別消費税を含む)から24%に引き下げられた。ブランド・メーカーはタイや韓国から低コストなコンポーネントを取り寄せ、価格の一層の引き下げを図っている。こうしたことからブランド品と非ブランド品の価格差は1500-2000ルピーに縮小した。顧客はこの程度の差であれば、保証や支援サービスも確実なブランド品を選ぶものと見られる。
耐久消費財小売チェーンを展開するViveks LtdのSrinivasa取締役によると、未組織部門エアコン・メーカーの技術を利用するのは、コスト効率が良く、独自のディーラー網を構築するのに比べブランド・プレーヤーの管理コストの引き下げにも役立つと言う。
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