【バンガロール】カルナタカ州Bangaloreを拠点にする年商450クロー(US$9811万)の製薬会社Micro Labs Ltd(MLL)は、副作用の危険が報告された米国医薬品会社Merck & Co. Incの関節炎薬ロフェコキシブ(Rofecoxib)をベースにした“Rufica”の製造を停止した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが10月13日報じたところによると、“Rufica”の年間売上は5クロー(US$109万)にのぼり、インド国内におけるトップ5ブランドに数えられる。MLLのG. Jayaraj副社長(製品担当)は「我々はキー・ブランドを失った」とコメントした。同氏によると、MLLのゴア工場は2001年の発売以来、Ruficaを月間300万錠製造して来た。
Merckは9月30日、25億米ドルの大ヒット・ブランド“Vioxx”には、投与後18ヶ月間に心血管障害を発生させる恐れがあるとし、全世界における同ブランドの販売をストップした。米国食品薬品局(FDA:Food and Drug Administration)は同薬品の使用を禁止していないが、インド薬品監督総監(DCGI:Drug Controller General of India)がロフェコキシブの販売を禁止する可能性が噂される中で、MLLは他社に先駆け製造を停止した。MLLの他、Ranbaxy、Torrent、Nicholas Piramal等がロフェコキシブ・ベースの薬品を製造、100クロー(US$2180万)の市場で凌ぎを削っている。ロフェコキシブは非ステロイド抗炎症剤のCOX-2阻害剤ファミリーに属し、消化器系副作用を伴わない化学物質とされてきた。MerckがVioxxの販売を停止後、MLLやRanbaxyは、ロフェコキシブの投与期間を通常の2-3ヶ月から1週間に短縮するよう医師にアドバイスしていた。