【ニューデリー】インド最大の石油精製会社Indian Oil Corporation(IOC)は、東海岸、恐らくタミールナド州に液化天然ガス(LNG)ターミナルを建設することを検討している。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが10月13日報じたところによると、IOCのM S Ramachandran会長はこのほど以上の消息を語った。それによるとIOC取締役会は新LNGターミナルを設ける事業化調査を行うことを承認した。ターミナルの設備能力、候補地、投資額等の詳細は事業化調査が完了した後詰めると言う。
IOCはタミールナド州におけるガス需要に強気な見通しを抱いており、LNG方式で輸入したガスをターミナルで再ガス化し、発電燃料として使用するとともに、タミールナド州やカルナタカ州の工業ユーザーに供給する計画だ。
IOCはアンドラプラデシュ州Krishnapatnamに総コスト6100クロー(US$13.3億)のLNG輸入ターミナルを設ける計画のリード・プロモーターも務めているが、今やアンドラプラデシュ州以外の東海岸に独自のLNGターミナルを設けることを検討している。Reliance Industries Ltd(RIL)はベンガル湾のKrishna Godavari海盆で発見した超大型ガス田のガスをアンドラプラデシュ州に陸揚げすることを計画しており、KrishnapatnamのLNGターミナル計画の主要パートナーだったBritish Petroleumは既に同プロジェクトからの撤退を声明している。
Ramachandran会長によると、Krishnapatnamターミナル・プロジェクトを棚上げした訳ではない。しかしKarnataka Power CorpsのBidadi発電所へのガス納入契約が獲得できないなら、Krishnapatnamターミナル計画の見通しは暗澹としたものになると言う。
IOCは、Krishnapatnamターミナル計画のパートナーでもあるマレーシアの国営石油会社Petronasと手を結び、Bidadi発電所へのガス納入契約に入札している。同入札には、RIL、Petronet/Oil and Naturual Gas Corporaiton Ltd (ONGC)チーム、Gas Authority of India (Gail)も応札している。