1995-10-06 ArtNo.3433
◆<馬>プロメット、海軍工廠民営化/ナトゥナ開発に照準
【クアラルンプル】プロメットの新マネージング・ディレクターに就任したソー・チーウェン氏(蘇啓文:35)はルム海軍工廠の民営化、ナトゥナ諸島ガス田の開発に照準を合わせ、プロメット社を東南アジア経済の主流に復帰させる計画だ。
海事エンジニアリングを中核とするプロメット社を急襲、約2億5000万Mドルで21%の権益を手に入れ、先週金曜同社の共同MDに指名されたソー氏は、4日の取締役会で正MDに就任、プロメットに対する支配を一層確実にした。この日の取締役会に欠席したブライアン・チャン氏は取締役会長のポストを維持したが、チャン氏が今後引き続き会長を務めるか否かについてソー氏はコメントを避けた。しかしソー氏は「自分は激闘を覚悟していたが、チャン氏の成熟した協力姿勢に驚いている」と語った。ソー氏は記者会見の席上、ルム海軍工廠民営化計画への関心を確認するとともに、国営石油会社ペトロナスやインドネシアのトップ投資家にもプロメットへの出資を求め、マレーシアにおける石油・ガス開発やナトゥナ諸島のガス田開発に参画する意向を表明した。マレーシア政府はブミプトラ実業家アミン・シャー氏に率いられるコンソーシアムにルム海軍工廠の民営化を委ねているが、ソー氏は同コンソーシアムに30%出資するプルサハアン・サドゥル・ティマ社の支配権益を最近獲得している。(BT,LZ:10/5)
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