SEAnews 2004-10-08 ArtNo.34287

【コルカタ】中国の家電会社Haier(海爾)の完全出資子会社Haier Appliances India Ltd(HAIL)は、2008年までにインド・カラー・テレビジョン(CTV)市場の10％のシェアを占める計画だ｡
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが10月5日報じたところによると、ＨＡＩＬは2005年3月末までに全国に3000店のディーラー網を構築、インド消費者のニーズを満たす一連のモデルを投入することにより、2008年までに7億米ドル、2010年までに10億米ドルの売上達成を目指す。
またインドに製造拠点を設け、最終的に東南アジア、西アジア、アフリカ向け製品のソーシング・ハブにすることを検討している。
ＨＡＩＬのT.K. Banerjee社長兼CEOは、東部地域におけるＣＴＶ／ＤＶＤ／ホーム・シアター製品の発売に先立って3日記者会見し、以上の計画を語った｡それによると、HAILは2004年初に北部地区で製品販売を開始しており、今回はインド市場開拓の第2のステップ。同社は研究開発(R&D)施設も設け、インド市場の需要を満たす製品の開発に力を入れる。世界的に同社にとって17番目のＲ＆Ｄセンターの候補地は未定だが、2005年初に準備に着手する予定だ。
エコノミック・タイムズが10月7日、Banerjee氏の言として伝えたところによると、HAILは、インド／タイ自由貿易協定(FTA)を梃子にタイ製のＣＴＶ及び冷蔵庫をインド消費者に提供する。当面、同社がインド市場に投入する商品の15％がタイ製品になる見通しだ。しかし親会社は総合的な製造施設の建設を含む2億米ドルのインド投資を準備していると言う。