2004-10-06 ArtNo.34275
◆Ucal、4ストローク・エンジン用燃料噴射システム供給準備
【チェンナイ】タミールナド州Chennai拠点の自動車部品メーカー、Ucal Fuel Systems Ltd(UFSL)は、これまでBajaj Auto Ltd(BAL)とともに自動三輪車(auto-rickshaw)用燃料噴射システム(fuel injection system)の開発に携わって来たが、4ストローク・エンジン用システムを紹介する可能性を検討している。
エコノミック・タイムズが10月4日伝えたところによると、ミクニが26%、地元のCarburettorsが23.32%、それぞれ出資しているUFSLのK Jayakar副会長兼MDはPTI通信に以上の計画を語った。それによると、2ストローク・エンジン搭載の三輪車に燃料噴射システムを装備することにより、燃費や排ガス・レベルを改善できる。BALは2005年排ガス基準を満たすため、UFSL製燃料噴射システムのテストを進めており、2005年初に同システムを装備した三輪車を発売する戦略を練っている。
UFSLは、顧客のニーズに応じ、目下4ストローク・エンジン用燃料噴射装置の研究を手掛けており、米国方面の顧客と燃料噴射システム納入に関する突っ込んだ話し合いを進めている。
UFSLは多くの資格審査(RFQ:request for qualification)に応募しており、その内のいくつかはかなり進んだ段階の審査が行われている。このため今年第4四半期には、これらのいくつかが結実、また米国顧客向け輸出契約数件も獲得できるものと期待している。
UFSLが20クロー(US$436万)を投じチェンナイ近郊Ambatturに建設中の研究開発(R&D)施設は、既に部分的に稼働しているが、2005年1月に全面稼働する予定だ。西アジア向けキャブレターの輸出計画は、年内に実を結びそうで、イランからも今年中に主要な輸出注文が得られそうだ。イラン政府機関による試験利用は順調で、目下経済性調査が進められている。
UFSLの2004年3月期純益は前年の28.1クロー(US$613万)から31.52クロー(US$687万)に拡大したと言う。
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