【コルカタ】ダモダル川流域開発公社Damodar Valley Corporation(DVC)は、天然ガス及び炭層メタン(CBM)の供給見通しが良好なことから、第11次五カ年計画期間にガス・ベースの火力発電所を建設することを検討している。
ビジネス・スタンダードが10月2日報じたところによると、DVCのR.K. Singh技術部長(Technical Director)はこのほど以上の計画を同紙に語った。それによると、DVCは、Gas Authority of India (Gail)及びOil and Naturual Gas Corporaiton Ltd (ONGC)と今月同問題を協議する。仮に十分な供給が確保できるなら将来の発電プロジェクトには石炭に代えガスを用いる。ONGCとは既に何度も協議しており、取り分けCBMに注目している。しかしCBMはまだ商業生産が準備されている段階のため、具体的方針は決めていない。
現在2760MW(メガワット)の発電能力を保持するDVCは、第10次五カ年計画期間に6210MWの石炭ベースの発電所を設ける計画を発表した。Mejia及びChandrapuraの既存発電所の各710MWと500MWの拡張計画は進捗しているが、他のプロジェクトはそれほど順調でない。Tata Powerと合弁で進める1000MWのMaithon Right Bankプロジェクトは、何れが管理権を握るかで紛糾、西ベンガル州Durgapur/Maithon及びジャールカンド州Bokaro/Ramgarh/Kodarmaにおける合計4000MWの新規プロジェクト5件は具体的計画がまとまっていない。Singh氏によると、これら5件については金融アレンジを行う前に別の方式を検討、計画に変更を加える可能性がある。Durgapurの新規プロジェクトに関しては第11次五カ年計画期間に用地の取得を計画している。また当初は500MWの発電施設1基を設ける計画だったが、2基にすることを検討している。DVCは現在既にDurgapurに発電所を設けているが、新発電所は別の場所に設けると言う。