SEAnews 2004-10-01 ArtNo.34239

【コルカタ】Jindal Stainless Ltd(JSL)は英国企業Stemcorに年間250万ポンドのステンレス・スチールを納入する契約を結んだ。
エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダード、ザ・ヒンドゥーが9月28／29日報じたところによると、同契約の下、ＪＳＬは熱間圧延(HR)／冷間圧延(CR)ステンレス・スチール製品を納入する。契約額は1850万米ドルと見積もられ、Standard Chartered銀行ロンドン店が輸出前融資(pre-export finance)を引き受けた。同金融アレンジは将来の輸出収益を証券化するもので、ＪＳＬがこの種の金融手段を利用するのは初めてのこと。ＪＳＬは業界の戦略的プレーヤーと長期契約を結ぶことを目指して来た｡
一方、ＪＳＬは需要の拡大に応じるためインド国内における設備拡張を図っており、オリッサ州において年産80万トンのステンレス・スチール溶解施設と年産16万トンのクロム鉄製造施設の建設に着手した。同社は原料供給の確保とコスト競争力を強化する狙いからクロム鉱山の買収を図っている。