2004-09-29 ArtNo.34234
◆National Thermal Power、送配電ビジネス進出計画
【コルカタ】インド最大の発電事業会社National Thermal Power Corporation (NTPC)は、グジャラート州とカルナタカ州における送配電ビジネスを手掛ける問題を、両州政府と協議している。
エコノミック・タイムズが9月28日伝えたところによると、NTPCが完全出資するNTPC Electric Supply (NESC)は、中央電力監督委員会(CERC:Central Electricity Regulatory Commission)に送電ライセンスを申請した。
NTPCはまだ具体的投資計画を立案していないが、送電インフラの開発に膨大な資金を投じる考えはなく、州電力局(SEB:state electricity boards)の既存のネットワークをアップグレードし、それ自身が発電した電力の送電を主に手掛ける計画だ。目下のところ、NTPCは発電した電力はほとんど全量をSEBに売り渡している。
NTPCのChandan Roy取締役(操業担当)が公募(IPO)説明会の席上マスコミに語ったところによると、現在同社はカルナタカ州政府及びグジャラート州政府と関係問題を協議しており、他州の政府とも同様の交渉を進める計画だ。送電事業の自動化や料金徴収システムの近代化に努め、顧客に透明でハッスル・フリーなサービスを提供する。またNESCが他の民間送配電会社と合弁を組む可能性も否定しない。しかしNTPC取締役会はまだ合弁問題を協議しておらず、当面NESCは単独で送配電ビジネスを手掛ける。
西ベンガル州Farakkaに500MW(メガワット)の発電施設を増設するとの憶測に触れ、Roy氏は、「第10次/第11次五カ年計画期間にFarakka発電所を拡張する計画はない。東部地区における2004-2012年の間の設備拡張計画は、Talcher (2000 MW)/Kahalgaon (1500 MW)/Nabinagar (500 MW)/Bhilai (500 MW)/Barh (1980 MW)/North Karanpura (1980 MW)のプロジェクトのみで、西ベンガル州については設備拡張計画は存在しない」と語った。
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