1995-10-05 ArtNo.3422
◆<馬>協同組合、ユナイテッド・マラヤン銀行権益買収準備
【クアラルンプル】中央政界と密接な関係を有する協同組合コプラシ・ウサハ・ブルサトゥ・マレーシア(KUB)は当局の認可を得、国内第4位の商業銀行ユナイテッド・マラヤン・バンキング・コーポレーション(UMBC)の30%権益買収交渉を進めている。
KUBのハッサン・ハルン会長がこのほど明らかにしたところによると、交渉は近く妥結する見通しでKUBは必要資金を借り入れにより賄う。KUBが9.8%出資するDatuk Keramat Holdings BhdはUMBCの60.35%のシェアを握っているが、ダト・クラマットはその全持ち株をサイム・ダービーに売却する取引を進めており、KUBもダト・クラマットの全持ち株を処分する計画だ。ハルン会長は30%の権益の売り手や買収価格には触れていないが、国策投資会社プルナスは国営石油会社ペトロナスと合わせてUMBCの34.64%の権益を握っている言われる。
KUBはまたクアラルンプル証取(KLSE)上場を目指す法人化手続きを進めている。しかし上場条件を満たす法人としての業績記録を持たぬため、KLSE既上場企業を逆買収する計画で、この方面の交渉も近くまとまると言う。ハルン氏はやはり買収対象となる企業の社名を明らかにしなかった。ハルン氏はまたKUBが、東芝OA機器及び通信機器のディストリビューターを務めるテレ・ダイナミクスSdn Bhdの60%権益/建設会社ビナ・アラム・ブルサトゥの15%権益/輸出用スポーツ用品メーカー、マガ・テキスタイル(M)Sdn Bhdの71.25%権益、そしてランカウィ島の48.8haのアグロ・リゾート開発用地を合計3250万Mドルで買収したことを明らかにした。KUBのビナ・アラム持ち株比率はこれで55%にアップ、同社はまたメガ・テキスタイルの市場ノウハウを国内市場開拓に活用すると言う。(BT:10/4)
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