【ニューデリー】米国ニュージャージー州Rancocas拠点の年商10億米ドルの金属誘導溶解装置メーカーInductotherm Groupに属する熱処理工学会社Bricmont Incは、インド鉄鋼産業の活況に乗じ、インド市場の開拓に乗り出した。
エコノミック・タイムズが9月22日報じたところによると、世界の加熱炉(reheating furnace)メーカーのトップ・スリーにランクされるブリックモントは、BHP Billitonのオリッサ州における3万9000クロー(US$85億)プロジェクト及びSteel Authority of India Ltd(SAIL)の50億米ドル拡張計画に入札する方針だ。
SAILの拡張計画に入札するため当地を訪れたブリックモントのDavid C Gilbert社長兼CEOによると、同社はインドに400万米ドルを投資する計画だが、投資額は必要に応じ拡大する。中国が急成長政策に見直しを加える中で、インドが最も重要な市場として浮上しており、ブリックモントはインドに対するエクスポージャーを拡大する。主要な鉄鋼/非鉄金属会社が何れもインドに投資している今、この機会を見逃す訳にはいかない。アルミニウム・メジャー、Hindalcoとも、耐火物の納入を目指し、交渉を進めている。ブリックモントは鉄鋼/非鉄金属業界の人員訓練も引き受けており、ガラス産業用炉も供給している。マハラシュトラ州Puneに設けたデザイン・センターには25人のスタッフが勤務、インド国内におけるデザインやコンサルティング業務を請け負っている。同センターのエンジニアは間もなく200人に増員されると言う。