2004-09-22 ArtNo.34182
◆キヤノン、マーケッティング戦略を消費者志向に転換
【ニューデリー】Canon Indiaは、マーケッティング戦略をビジネス志向から消費者志向に転換、売上の拡大を図っている
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが9月20日、Canon IndiaのAlok Bharadwaj取締役の言を引用し報じたところによると、これまで同社は事務機メーカーと見なされて来たが、プロジェクター、カムコーダー、デジタル・カメラ等、ライフスタイル領域の製品を提供、消費者への接近を図っている。消費者向け製品の販売は急速に拡大しており、デジタル・カメラの販売は約400%の成長を見た。昨年のデジタル・カメラ売上は2.5クロー(US$55万)だったが、今年は10クロー(US$218万)、来年は35クロー(US$763万)を見込んでいる。
インドではこれまで催しや特殊な機会にのみ写真が撮影されていたが、状況は急速に変化している。Canon Indiaはデジタル・カメラをユース志向のライフスタイル製品と位置づけ、販促を図っている。デジタル・カメラは毎年20%値下がりしており、昨年1万3000ルピーしたエントリー・レベルの製品は今では1万ルピーで手に入る。
またプロジェクターの売上の10%はホーム・シネマ・セグメントに属しており、同社はこのため3ヶ月前からその位置づけを転換、ホーム・シネマ・ソリューションとしてDVD、スクリーン、スピーカーとセットにして9万9995ルピーでオファーしている。同プロジェクターはパーソナル・コンピューターにも接続できる。
ホーム・セグメントは昨年、Canon India売上の1%を占めたに過ぎないが、来年は10%に拡大する見通しと言う。
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