2004-09-20 ArtNo.34173
◆メディビック、Strand Genomicsに出資
【バンガロール】東京に本社を置く製薬/生命科学コンサルタント会社メディビック(MediBic)の投資子会社MediBic Allianceは、カルナタカ州Bangalore拠点の生命情報学(bioinformatics)企業、Strand Genomics Ltd(SGL)の少数権益を取得した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインとビジネス・スタンダードが9月17日、メディビックの橋本康弘代表取締役及びSGLのDr Vijay Chandru重役(CEO)らの共同記者会見の発言を引用し報じたところによると、メディビックはSGLの10%のシェアを取得する。しかし投資額は明らかにされなかった。
5年間の戦略提携の下、SGLはインフォマティクスやモデリング・テクノロジー領域の活動をスピードアップできる。取り分け向こう数年間に150億米ドルの市場に成長するものと予想される分子診断(molecular diagnostics)等の急成長市場に照準を合わせている。SGLはまた仮想製薬開発パイプライン(virtual pharmaceutical discovery pipeline)に参画することにより、日本のコンサルティング、生命情報学市場にアクセス、日本の製薬研究開発(R&D)産業と協力関係を結ぶことができる。
インド科学大学(IIS:Indian Institute of Science)から2000年にスピンオフしたインド初の生命情報学企業SGLは、最近ICICI Spread Fundから90万米ドル、科学工業研究センター(CSIR:Centre for Scientific and Industrial Research)の“新千年紀インド技術リーダーシップ・イニシアチブ(NMITLI:New Millennium India Technology Leadership Initiatives)”から40万米ドルを補助された他、West Bridge Capital Partners及びUTI Venture Fundから合計460万米ドルの資金を得ている。
SGLのパートナー及び顧客リストには、Clinigene、Eli Lilly、Abgenix、Syrrx、Sequenom、AstraZeneca Research Foundationが名を連ねている。
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