2004-09-17 ArtNo.34149
◆Durgapur Steel、設備拡張にUS$6.1億投資
【コルカタ】国営Steel Authority of India Ltd(SAIL)傘下のDurgapur Steel Plant (DSP)は、向こう8年間に2800クロー(US$6.1億)を投じ、粗鋼(crude steel)の年産能力を2012年までに300万トンに拡張する。
インディアン・エクスプレスとヒンドゥー・ビジネス・ラインが9月15日報じたところによると、目下のところDSPは年間186万トンの粗鋼を生産しており、今会計年度は初めて200万トンの大台に乗る見通しだ。
DSPオフィシャルによると、すでにイタリア企業Daneili Centroに率いられるコンソーシアムに年産85万トンの鋳片鋳造設備(bloom caster)を発注した。加熱取鍋精錬用電炉(ladle furnace)及び加熱炉(reheating furnace)各1基とセットになった鋳片鋳造設備のコストは271クロー(US$5909万)以上にのぼる。
この他、第2高炉(blast furnace No 2)のタール注入装置、第3・第4高炉の炭塵注入装置が来年までに完成、第1高炉の熔銑(hot metal)製造能力も350万トンに拡張する。
また将来の粗鋼の連続製造に備えビレット鋳造設備(billet caster)を設ける他、年産140万トンの鉄筋棒鋼(bar & rod)製造施設、年産40万トンの中型構造用鋼製造施設(medium structural mill)を増設する。さらに標準地金製造施設(merchant mill)の改修、材料運搬処理施設の拡張、既存ビレット鋳造設備及び酸素製造バランシング設備の改造を予定、BOO (build-own-operate)方式による日産500トンの新酸素製造施設の増設も計画している。
以上の計画と様々な付随施設の増設により、DSPの販売可能な鉄鋼製品の年産量は284万トンに拡大、内完成品の生産量が263万トンに達すると言う。
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