SEAnews 2004-09-15 ArtNo.34145

【バンガロール】Wipro Technologiesは、主要顧客の英国保険会社Avivaがアジアにおける損保ビジネスを三井住友海上火災保険に売却する方針を決めたのに乗じ、日本市場の開拓に本腰を入れるものと見られる。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが9月11日報じたところによると、Wipro TechnologiesのSoumitro Ghosh副社長(保険ｿﾘｭｰｼｮﾝ)は「Avivaがアジア損保ビジネスを売却することにより、実質的影響は受けない」と語った｡同氏によると、Wiproは日本市場開拓の機会と解釈しており、三井住友からビジネスを獲得できるものと予想している。
Wiproは今年2月Avivaと情報技術(IT)サービスの提供に関する契約を結んだ｡同契約に伴う大部分のビジネスはAviva UKからのもので、一部はAviva Canadaからのもので占められている。Aviva担当チームは150人ほどで、同ビジネスは今後さらに成長する見通しだ｡
保険業関連ビジネスはWiproの売上の10％近くを占めており、同社は保険ビジネスに大きな期待を寄せている。既存の保険関連顧客15社中僅か1社がWiproとビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)契約を結んでいるが、今後これら保険会社とのＢＰＯビジネスが成長する潜在性は極めて大きいと言う。