2004-09-15 ArtNo.34140
◆スクーター市場、都市部の自動変速モデル需要で復調
【ムンバイ】スクーター需要は4年前には都市と農村の比率が50:50だったが、今では都市部の需要が全体の85%を占め、自動変速モデルがスクーター販売を牽引している。
エコノミック・タイムズが9月13日報じたところによると、都市部のスクーター需要は若者と勤労女性に依存している。マニュアル変速スクーターの年間販売台数が2000年の64万台から2004年の24万台に減少したのに対して自動変速スクーターのそれは同期間に39万台から78万台に増加した。
二輪車メーカーによると、自動変速スクーターの販売増が、マニュアル変速製品の販売減を補い、スクーター全体の販売台数は昨年から増加に転じた。自動変速スクーターの需要は1994-2004年の10年間に24%増加、同セグメントはスクーター全体の85%、二輪車全体の11%のシェアを占めるようになった。KineticのSulajja Motwani女史によると、マニュアル変速スクーターから自動変速スクーターへの買い換え需要はこうした成長にさして貢献していない。
Bajaj Autoはマニュアル変速スクーター“Chetak”を蔵入りさせたが、Hondaはよりスタイリッシュな“Eterno”を発売、マニュアル変速スクーターのリバイバルを図っている。しかしムンバイ拠点の証券会社アナリストは、「ヘビーなボディーと低いホイール・ベースに伴う走行の不安定性と言う弱点を抱えたマニュアル変速スクーターの構造的復調は期待できない。とは言え、過去3年間に54%の縮小を見た同セグメントの落ち込みの速度は2005年は鈍化するだろう」と見通した。
またロー・エンド・セグメントは、全体に占める比率でも、絶対量でも引き続き下降線を辿る見通しで、TVSは「現在この種のセグメント(モーペッド)に投資するのは意味がない」としている。Bajaj Autoの75ccステップスルーも急速にシェアを縮小しており、市場筋は、「Bajajマネージメントも照準を同セグメントからシフトしつつある」と評している。
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