【ブーバネスワル】年商170億米ドルのリソース・メジャー、BHP Billitonは、オリッサ州において年産600万トンの鉄鋼プロジェクトとDhamra港開発プロジェクトを進めるTata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)との提携も視野に入れている。
ビジネス・スタンダードが9月11日、BHP Billitonのカントリー・プレジデント、Don A. Carroll氏の記者会における言として伝えたところによると、オリッサ州政府に韓国企業Poscoと共同で総額3万9000クロー(US$84.13億)の鉄鋼/鉱業/港湾プロジェクト案を提出した同社は、Tiscoとの提携の可能性も検討、後者の意向を打診している。BHP Billitonは決してPoscoを唯一の排他的パートナーと考えている訳ではなく、Tiscoと提携する選択肢も留保している。TiscoもLarsen & Toubro (L&T)も、港湾の開発・経営に関する経験を保持していない。もし両社がBHPをパートナーにするならこうした弱点を補うことができると言う。
しかしオリッサ州政府は、州内で付加価値プロセスを実行するものに鉱業権を付与する政策を掲げている。BHP Billitonはこうした州政府の政策を遵守し、PoscoもしくはTiscoのプロジェクトにのみ鉄鉱石を供給、余剰鉄鉱石の取引は行わない用意があるか否かに関してCarroll氏は、「BHP Billitonは何れの側にもウィン・ウィン・シチュエーションが実現されるよう希望しており、オリッサ州政府がその政策を緩和するよう期待している」と語った。