2004-09-08 ArtNo.34091
◆Reliance Energy、中国製機材武器に発電所建設契約獲得
【ニューデリー】民間の送電/発電事業会社Reliance Energy Limited (REL:旧社名BSES Ltd)は、電力事業関連のエンジニアリング/資材調達/建設(EPC:engineering, procurement and construction)契約市場への参入を果たした。
エコノミック・タイムズが9月6日報じたところによると、RELは、Bharat Heavy Electricals (Bhel)との競争に勝ち、ハリヤナ州Yamunanagarに600MW(メガワット)の発電施設を設けるEPC契約を2200クロー(US$4.76億)で落札した。RELはDongfang Electricity(中国東方電気集団公司)から発電機とタービンを調達する。東方電気は最近西ベンガル州でそれ自身EPC契約を獲得した経緯が有る。
RELは各300MWの発電機2基を1MW当たり3.67クロー(US$79万)で、BELは各250MWの発電機2基を1MW当たり3.92クロー(US$85万)で、それぞれ納入するとオファーした。両者をオファー条件の相違を無視して単純に比較するならRELの入札価格はBELのそれを150クロー(US$3244万)下回る。Haryana Power Generation Corporation(HPGC)は2×250MWの発電施設を20%の余剰能力を認めることを条件に入札にかけた。
プロジェクト・コストの80%を占めるEPC契約額を低く抑えるなら、消費者に低価格の電力を供給できる。RELが主要機材を中国から調達することにより、首尾良くEPC契約を獲得したことから、地元機材納入業者は戦略の再構築を迫られそうだ。
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