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2004-09-06 ArtNo.34077
◆タイとのFTA締結で二輪車産業に再び中国の脅威
【ニューデリー】インドの二輪車業界は、タイとの自由貿易協定(FTA:Free Trade Agreement)締結に伴い中国製品がタイ経由で流入するのではないかと、再び中国の脅威に神経を尖らせている。
インディアン・エクスプレスが9月2日伝えたところによると、Bajaj Auto Ltd(BAL)のRahul Bajaj会長は「今や中国製品がタイを経由してインドに流入する恐れが高まった。FTAはインドとタイ間の貿易を促進するのが狙いだが、誤った方向に利用される可能性がある。我々は原産地の認定基準として最低60%の付加価値を提案したが、インド政府は40%に設定することを受け入れてしまった。このため警戒を高める必要がある」と指摘した。
Bajaj会長によると、BALはインドネシアに組み立て工場を設け、同社の3製品全て、即ちモーターサイクル、スクーター、三輪車をインドネシアで製造することを検討している。製造する製品品目や製造方式に関して間もなく決定する。インド政府がASEANや他の域内諸国との間でFTAを結ぶのを待つことなく、独自に方針を決定する。東南アジアは世界の主要なモーターサイクル市場であり、少なからぬインドの二輪車メーカーが単独、もしくは現地合弁方式により、同地に組み立て工場の建設を計画している。BALはブラジル等、他の市場の開拓も検討していると言う。
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